農産情報12月

  • 生鮮野菜の緊急需要調整(産地廃棄)→生育が前倒しになった分年末から年始に掛けて品薄傾向になる可能性もあり
  • 北海道
    • スイートコーン→十勝地区で10〜20%減産
    • かぼちゃ→やや不足
    • 人参→例年より3週間はやく収穫終了=不作
    • 馬鈴薯→来年の種子不足が懸念されるほどの作柄不良。小玉が多く、男爵、メークインなど予約販売
  • 関東→ほうれん草、小松菜とも順調
  • 九州→秋の高温で虫の発生多く農薬を倍使用。産地廃棄は豊作というより前倒し収穫の傾向が強い。芋焼酎ようさつまいもへの転作が進みその他野菜の栽培面積が減少。
    • ブロッコリー、カリフラワー、菜の花、ほうれん草は好調
    • さつまいも、里芋、ごぼう→7〜8月の長雨、日照不足の影響で減産
  • 山東省→9月からの大旱魃根腐れ、枯葉、高温で虫害。秋野菜の多くは減産。11月の降雨で旱魃は解消。
    • 里芋→おおむね好調、中以上サイズが多くSとSSが若干少ない、価格は現状維持
    • ほうれん草→旱魃、高温で大減産25%減、11月以降入荷分新物は価格高い。越冬ほうれん草は今後の天候次第
  • 浙江省福建省→8月の集中豪雨、9・10月の高温旱魃の影響で順調な野菜は少ない
    • れんこん→集中豪雨で減産、中国国内需要好調の為、価格高騰
    • ブロッコリー・カリフラワー→旱魃で平年より20〜30%減収。晩成種が12月初旬から収穫。
    • いんげん→秋作いんげん(9月種蒔き)は旱魃と虫害で大減産。
    • ピーマン→旱魃で減産、価格高騰
    • しいたけ→生育順調、増収予定。ただ笠が大きくなりすぎ品質は良くない。
  • アメリカ→野菜の収穫シーズンは終了
    • グリーンピース→平年並みだが、欧州の不作、NZの在庫不足で引き合いは強く価格は上昇傾向
    • コーン・人参→タイトな状況は脱した。生産経費諸費用の高騰が製品価格に反映か。
    • ポテト→作付け面積の減少、欧州の旱魃により、全てのパッカーで原料不足。原料確保も難しい。価格高騰。最悪15%位高騰か。
  • エクアドルブロッコリーの生育不良による品質の劣化が懸念。

厚労省プレスリリース

しょうが・しそがモニタリング検査から命令検査へ

輸入食品に対する検査命令の実施について
(中国産シソ及びしょうが)

 以下のとおり輸入者に対して、本日から食品衛生法第26条第3項に基づく検査命令を実施することとしましたので、お知らせします。

中国産シソ及びその加工品 ヘキサフルムロン*1  検疫所におけるモニタリング検査の結果、中国産シソの葉から基準値を超えるヘキサフルムロンを検出したため、検査命令を実施するもの。
中国産しょうが及びその加工品 BHC*2  国内における地方自治体の検査及び検疫所におけるモニタリング検査の結果、中国産しょうがから基準値を超えるBHCを検出したため、検査命令を実施するもの。

イタリア食材値上げ


12/1付の円=ユーロ為替相場1ユーロ153円
輸入商社は今年前半に1ユーロ140〜145円で価格設定変更したところが多い。
上げ幅は1割程度。
150円を超えてしばらく経ちついに値上げに踏み切る輸入商社が出てきた。
バリラ、ディチェコは大丈夫か?

ホールトマトが25%減産、ニュークロップから大幅高。
昨年のオーストラリア旱魃による豪産小麦減産(56%減産)の影響も

バイオ燃料

原油価格が1バレル50米ドルを超えるとバイオディーゼルの採算が取れるいわれている。

  • バイオディーゼル
    • 植物油や動物脂、使用済み調理油などの油脂から作られる軽油代替燃料。現在実用化されているBDF(Bio Diesel Fuel)は、ほとんどが脂肪酸メチルエステル(FAME)をディーゼル燃料へ添加する手法(もしくはメチルエステル単独で使用)。FAMEを軽油に5%強ブレンドしたものでも、通常のディーゼルエンジンに使用することができると言われている。
    • バイオディーゼルの製造コストは高くないが、菜種等の原料コストが高いといわれている。現在、欧州で製造されているBDFの80%以上が菜種油から作られている。
    • 主原料:菜種油、ひまわり油、パーム油など
  • バイオエタノール
    • 主にサトウキビやトウモロコシなどデンプン・糖類から作られる、ガソリンの添加あるいはガソリン代替目的の燃料。ガソリンに5%添加されても通常のガソリンエンジンに使用することができると言われている。バイオエタノール用の改造されたエンジンを用いると更に高含有率でも使用可能。バイオエタノールは製造コストは高いが、砂糖やトウモロコシ等の原料コストが低いといわれている。
    • 主原料:サトウキビ、トウモロコシなど

RTDとは

キリンビールとメルシャンのTOBについてのリリースが手元に届いた。その文書の中に見慣れない単語を発見したのでメモ。
『国内酒類市場は、RTDや焼酎などが増加しているものの、全体的に縮小傾向にあり・・・』
下に脚注があった。
RTDとは・・・Ready To Drinkの略。海外ではグラスに移しかえずに栓を開けてそのまま飲むスタイルの低アルコール飲料のことを言う。日本では、気軽に楽しむチューハイやカクテルを一般的にRTDという。
酒に限らず栓を開けてそのまま飲めるならReady To Drinkじゃね。

バイオ燃料に関する各国の動き

※オーストラリアでも動物油脂からの生産、カナダはBD向けに搾油能力UPなど。