急成長する会社の条件

以前勤めていた会社は急成長で注目を浴びた会社だったが、やはり人を搾取するのが上手な会社だった。
急成長する会社はおしなべて搾取するのが上手な印象が強いが、その相手が仕入先か顧客か従業員かで印象がずいぶんと変わってくる。

このなかで一番むずかしいのが仕入先から搾取すること。バイイングパワーをつけないと搾取したくてもそう簡単に出来るものではない。
また、販売原価に占める仕入原価の低い商品の場合、サービス業やITなどはあまり効果がない。
小売業や卸売業で成長する企業の話。

次に難しいの顧客から搾取すること。これは顧客の選択権を奪わないと搾取することすらかなわない。自由競争の業界ではまず無理、寡占化を進めるか、法的に保護され新規参入を排除できる業界での話。

最も簡単なのが従業員から搾取する方法。
スパルタ営業の販売会社、期間契約の工場労働者を使い捨てる製造業、女性や若年層に絞って採用し社会水準より遥かに低い賃金しか払わない企業。
かなりの企業にとって販売原価の中でもっとも大きな割合を占めるのが人件費なのだから、他社との競争に打ち勝つにはその部分に目を向けるのは当然。

効率とか生産性とかライフハック(笑)とか、原価の構成要素が自ら原価の低減に向けて努力してくれるのだから経営者はしめしめってなモンでしょう。

どちらにせよ、急成長する会社の待遇を平均したら全体平均よりかなり低いでしょうね。

 「休みたいならやめればいい」――。日本電産永守重信社長は23日、記者会見で「社員全員が休日返上で働く企業だから成長できるし給料も上がる。たっぷり休んで、結果的に会社が傾いて人員整理するのでは意味がない」と持論を展開。10年間で売上高が6倍超という成長の原動力が社員の「ハードワーク」にあることを強調した。

 同日発表した08年3月期連結決算は、売上高が前年同期比17.9%増の7421億円で、5期連続の2けた成長。営業利益も768億円で過去最高だった。主力の精密小型モーターなどが好調だったのに加え、07年に日立製作所から買収した日本サーボが買収初年度で黒字転換し業績に貢献した。

 今後も積極的な買収戦略を進め、10年度に売上高1兆円、15年度に2兆円に押し上げる青写真も披露。「成長しているからこそ休みが無くても優秀な技術者がどんどん転職してきてくれている」と現路線に自信をみせた。