4月29日が「昭和の日」に5月4日が「みどりの日」に。
来年用の得意先向け営業案内の原稿を作成しようとしていたら、妙な事に気が付いた。
4月29日が「みどりの日」ではなく「昭和の日」になってる!?
そして、5月4日の欄に「みどりの日」になってる!?
知らなかった・・・
というわけでちょっと調べてみた。
「国民の祝日に関する法律」というのがあって、その一部を改正する法律が平成17年に公布されていて、その施行が平成19年からという事だ。
その変更内容はこうなっている。
■ 「昭和の日」について 国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律(平成17年法律第43号)が公布され、「国民の祝日」として、新たに「昭和の日」を加え、「みどりの日」を5月4日とすることになりました。
また、「国民の祝日」が日曜日に当たるときは、その日後においてその日に最も近い「国民の祝日」でない日を休日とすることになりました。 なお、この改正は、平成19年1月1日から施行されます。
- 昭和の日 4月29日 激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす。」
- みどりの日 5月4日 自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ。
また、Wikipediaによるとこの改正法案が通るまでには足掛け5年掛かっているらしい。
「昭和の日」の実現を目指す団体等の運動に呼応・共鳴する推進派の国会議員により、2000年の第147回国会(参議院先議)、2002年の第154回国会(衆議院先議)においていずれも議員提出法律案として審議に付され、ともに先議の議院では可決したものの、国会会期満了・衆議院解散などにより後議の議院での可決に至らず廃案となった。2004年の第159回国会において、都合3度目となる改正法案提出(議員立法形式・衆議院先議)がなされ、継続審議を経て2005年の第162回国会で成立した。
2回の廃案にもめげずに法案を提出する団体って何だ?と思って調べたら、http://www.tendensha.co.jp/showa/showa.htmlというところでした。
さらにこのドメインは展転社という出版社の物で、展転社についてもWikipediaで調べてみた。
展転社(てんでんしゃ)は、日本の出版社。社名は日蓮宗の「唱法華題目抄」にある“五十展転随喜の功徳”から取ったものであり、同派宗旨の影響を強く受けた出版社である。
右翼系の出版社でもあり、南京大虐殺否定論、女系天皇否定論、大東亜戦争肯定論などの主張に基づく著作を多数出版している(自民党「歴史・検討委員会」著『大東亜戦争の総括』の版元としても知られる)他、拓殖大学日本文化研究所が編集する雑誌『日本文化』の発行にも携わる。瀬戸弘幸他著「ヒトラー思想のススメ」を出版するなど、ファシズムに肯定的な点も有名。
国民の祝日の改正一つでもいろいろ出てくるんで面白いものだ。