パンのワールドカップ

Coupe du Monde de la Boulangerie
読み方はクープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・ボーランジェリーでよろしいかと思う。"Boaulangerie"はフランス語でパン屋の意(英語のベーカリー"bakery"と同じ意)。"coupe"は"cup"、"monde"は"world"で"Coupe du Monde"は"World Cup"のこと。つまり直訳するとパン屋さんのワールドカップ

で、日本の予選のニュース

2006年11月16日、日清製粉株式会社本社で、2008クープ・デュ・モンド(ベーカリー・ワールドカップ)日本代表選手選考のパン専攻部門とヴィエノワズリー専攻部門の第二次審査、ならびに飾りパン専攻の第一次審査を行い、2007年2月に、モバックショウ2007(幕張メッセ)で行われる最終選考会への出場者が決定した。

とのこと。国内最終選考会は来年2月ですか。

で、ワールドカップというからには世界中の人が競うんでしょう。その本大会はどこでいつやるのかというと、

2008年4月、フランスは、パリで開催される製パン製菓見本市「2008ユーロパン」において、恒例になりました「2008クープ・デュ・モンド(ベーカリー・ワールドカップ):Coupe du Monde de la Boulangerie)」の開催が予定されています。


なんと再来年。気の長い話ですこと。

1991年、フランスのMOFが中心となって設立された手作りパン振興会が主催するベーカリーのワールドカップで、1992年から始まった。開催は、3年に1度(96年大会までは2年に1度)で、開催地はフランス。世界から12カ国(96年大会までは9カ国)の3人で構成される選手団を集め、与えられたブースと限られた材料の中で、規定の品目を8時間以内に仕上げ、その技術・スピード・芸術性を競う。


 なんと3年に一度。サッカーのワールドカップよりは間隔が1年短いが、かなり本格的。

で、"1991年、フランスのMOFが中心となって設立された手作りパン振興会"となっている"MOF"は"Ministry of Finance(財務省)"かと思ったら、"Meilleur Ouvrier de France(フランスの国家最優秀職人章という勲章またはその勲章を受けた人)"のことだった。

 
 ついでに「フランスの国家最優秀職人章」をgoogleで調べると一番に"ジョエル・ロブション - Wikipedia"だった。


 ベーカリーワールドカップ本大会は2008年だが、来年の2007年はその他の料理関係の国際コンクールがまとめてパリで行われる。
すべてリヨン市で行われる、「シラ国際外食産業見本市」(2007/01/20〜24)に開催期間にあわせたイベント。
ここで開催されるコンクールは以下のとおり

  • モンディアル・デュ・パン (国際パンコンクール)
  • インターナショナル・カゼウス・アワード(国際チーズコンクール)
  • クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー(国際パティシエコンクール)
  • ボキューズ・ドール国際料理コンクール

 フランスの料理学校の学生を対象にした、「すし職人入門コンクール」なんてのもあるらしい。


 クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリーとボキューズ・ドール国際料理コンクールの方が日本では有名だろう。
ボキューズ・ドールの今回の日本代表は長谷川幸太郎シェフ(サンス・エ・サヴール料理長)
クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリーの各部門の日本代表にはグランドハイアット東京、帝国ホテル、名古屋マリオットアソシアのパティシエたちが選ばれたらしい。
リンク参照クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー2007日本国内予選会