トランス脂肪酸って何よ?という人のためにサイトまとめ
数年前から欧米を中心に話題になっているトランス脂肪酸について解説しているサイトから分かり易いサイトをいくつか。
まずは最新ニュース。
【ニューヨーク=共同】ニューヨーク市は5日、心臓病との関連が指摘されている「トランス脂肪酸」の含有量が多い調理油と食材を、市内のすべてのレストランやファストフード店で原則的に使用禁止にすることを決めた。保健・衛生関連の条例を改正し、2008年半ばまでの実施を義務付けた。
- 一応中立的立場?
- 食品安全委員会:リスク評価について保留中。詳しく「食品安全委員会:ファクトシートについて」のトランス脂肪酸の項目を参照。基本的に海外の科学的評価を参考に下の製造者側の論文に沿った内容。
- 製造者側の立場
- 日本マーガリン工業会:同会からのリリース「『トランス脂肪酸』について」
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- 財団法人 日本食品油脂検査協会(財団法人全日本マーガリン協会の検査部門):論文リスト内の13.市販食品中のトランス酸
- 消費者側の立場
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- トランス脂肪酸 市民のための環境学ガイド:とっても冷静な解説。生徒と先生の対話形式で分かり易い。
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- 食の安全協会:消費者団体。業界団体やメーカーに質問状を送るなどの活動をしている。
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- 今村光一氏の書籍かなりエキセントリックな本。↑のサイトで少し引用されていたので紹介
- 作者: ジョン・フィネガン,今村光一,オフィス今村
- 出版社/メーカー: 中央アート出版社
- 発売日: 2016/02/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 今村光一氏の書籍
フレッド・ローは自分の店で売っていたのと同じマーガリンの小さな塊を小さな皿にのせ、その皿を店の裏部屋の窓ぎわに置いた。通常食品であれば蝿や蟻やカビがマーガリンのうえにいっぱいになるはずだ。しかしながら、2年たってもマーガリンの塊はそのままだった。その間どんな虫も近寄らず、カビも生えなかった。マーガリンは食べ物でなく「食べられる形をしたプラスチックなのだと結論をだした。また、マーガリンの分子を顕微鏡で見るとプラスチックの分子にそっくりだ。
トンデモ本とは言わないが、この本の内容を真に受けるのはどうかと思う。
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- これらのサイトはトランス脂肪酸の危険性に対する世間に認知度を高めようとしている。中には分子構造の類似性だけを捉えて「食べるプラスチック」という表現を使ったり、自然界に元々存在するということを述べずに「人工物だから危険」という短絡的結論になっているサイトは気をつけるべきだと思う。